
急に熱が出たからと言って、慌てることはありません。
発熱は病気を治そうとする生体の正常な反応です。ウイルスは温度が上がると弱まり、一方生体の持つ治癒能力は体温が高いほど強くなっています。ですから、熱があるからと言って直ぐに解熱剤を使うようなことは避けてください。
熱はあるものの、比較的機嫌も良く水分も摂っているようなら、しばらくそのまま様子を見て頂いて結構です。
『熱が続くと頭がおかしくなる』とか『熱が続いて肺炎になった』というようなことはありません。
ただ、夜に高熱が出て寝にくいようなら、寝かすために解熱剤を使うのはかまわないと思います。
睡眠は最大の治療法ですから。

子どもが呼吸困難を訴えるときは、喘息にかかわる場合が多いようです。
程度に応じて、吸入・点滴療法等の処置が必要になります。ただ、喘息の傾向や既往がないのに、突然呼吸困難を生じた場合は、気管内への異物誤嚥の可能性もあります。救急処置が必要ですので直ぐに医療機関へ連絡してください。

子どもの痙攣の多くは熱性痙攣です。
慌てずに、口に物を噛ませたりしないで静かに寝かせてください。嘔吐がある場合は吐物を気管に詰めることがあるので、横を向けてください。痙攣が5分以上続く場合は、単純な熱性痙攣だけでなく、テンカンや髄膜炎などの場合もありますので、救急車を呼ぶか医療機関に連絡してください。
夜に泣き出し、なかなか泣き止まない時は、次のようにしてください。
これで泣き止むと思います。
しかし、15〜20分間隔で激しく泣くこととグッタリを繰り返すようなら、腸重積なども考えられますので、医療機関に相談してください。
背中をトントンして寝てくれるなら、何の心配も入りません。
次のようなことは、夜泣きの原因ともなりますので避けてください。
激しい遊びや熱すぎる風呂は、子どもを興奮させ、夜泣きにつながります。パパが夜に帰ってきて嬉しいのはわかりますが、激しい遊びはパパのお休みの日の昼間にしてください。パパとのふれあいも必要ですから。
ミルクを吐くようになっても体重が順調に増えているようなら、心配はありません。
食欲に胃がついていかずに、飲み過ぎているだけのこともありますから。1回の授乳量を減らし、授乳回数を増やすようにしてください。ただ、生後2〜3週頃に激しい吐乳が見られ、体重増加の不良があるなら先天性幽門狭窄症という病気も考えられます。小児科を受診してください。
子どもの『お腹が痛い』はあまりあてにはなりません。しかし、お腹を押さえて痛がり、明らかに腹痛があるようなら、下痢をしていなければまずは浣腸(市販の物でよい)をしてください。それで収まることも多いですから。ただ、乳幼児で激しく泣くことや嘔吐を繰り返すようなら、小児科医に連絡してください。
透明あるいは少し白っぽい鼻汁が出る程度で、他の症状がないならそのまま様子を見てもかまいません。しかし黄色や緑色の鼻汁が続くなら、副鼻腔炎も疑われます。耳鼻科か小児科を受診してください。
皮膚症状は実際に目で見て見ないと診断は難しいので、ぜひ受診してください。その際受付でその旨を言ってください。発疹によっては別室で待って頂きます。
食欲、哺乳量が少なくなったからといってあまり心配することはありません。機嫌や動きがいつもと同じようなら、様子を見てください。大人だって食欲のないときもあるのですから。しかし、顔色や表情などがいつもと違いぐったりしているようなら受診してください。
続くなら、受診してください。咳き込みが強い時にもよく吐きますが、心配いりません。一旦飲み込んだ痰などの分泌物を出しているのですから。こんな時は吐いた後はすっきりとした顔をしているものです。しかし、嘔吐を繰り返しグッタリとしているときや、激しく泣くことと嘔吐を繰り返すようなら受診してください。
乳児はお腹の状態がまだまだ安定しないので便が軟らかいことがよくあります。いつものようにミルクを飲み、機嫌が良いなら心配いりません。しかし、グッタリとして元気がないなら脱水症の心配もあります。少量ずつ水分を補給してください。それでも改善しないなら点滴による水分補給の必要もあります。必ず受診してください。特に乳幼児では脱水が急激に進行することがありますので注意してください。
便が軟らかいときは、便に少量の粘液とともに血が混じることがあります。機嫌がよく元気ならしばらく様子を見てください。しかし、症状が何日も続くようなら受診が必要です。特に、激しく泣いたり嘔吐を伴った血便は腸重積の心配もあります。すぐに受診してください。
ゼーゼーを伴った咳は喘息の可能性もあります。医療機関に連絡してください。特に乳幼児でさっきまで元気にしていたのに、急に咳き込みだし、呼吸が苦しそうなときは気管内への異物誤嚥の可能性もありますので、すぐに医療機関に連絡してください。
寝かしたり、冷やしたりしないでください。鼻を心臓より高い位置にするため、座らせてください。カット綿をクルクルと棒状にして鼻に入れ左右から摘んでください。そのまま5分間つまみ、そっと放して出血がなければ心配いりません。しばらくしてから詰めた綿をそっと取ってください。鼻の奥に流れた血液は飲み込まないようにして口から出してください。しかし、出血がなかなか止まらなかったり、何回も繰り返すようなら基礎疾患があるかもしれませんので、受診してください。
女児はよく膣炎を起こします。この場合もオリモノのような分泌物が下着の内側に付着することがあります。抗生剤による治療が必要ですので、受診してください。まだホルモン分泌が不十分な女児にはよくあることですので心配はいりません。
小さな男の子では、亀頭包皮炎といっておちんちんの先が腫れたり、真っ赤になったりすることがあります。心配はいりませんが受診して治療を受けてください。
5,6歳までの夜尿や遺尿はあまり心配いりません。しばらく様子を見てください。『あせらず、起こさず、叱らない』で見守ってあげてください。しかし、小学4年生ぐらいになっても直らない場合は薬物療法の必要なケースもあります。小児科医に相談してください。
小学校高学年からの思春期の子どもで『朝、起きにくい』『午前中はボーっとしていて、午後からやっとはっきりしてくる』などを訴える場合は『起立性調節障害』という病気の場合もあります。心配することはありませんが、内服治療の必要なこともありますので、小児科医を受診してください。